日立市役所では、上層の気圧の谷が通過した13日の夕方から西よりの季節風が強まり、21時30分には最大瞬間風速23.4m/sの西北西の風を記録しました。その後、22時には急速に風は弱まり、平均風速で2m/s、瞬間風速で5m/s以下になりました。
一方、南部支所の観測結果では、最大瞬間風速は22時18分に記録した北西の風14.9m/sで、日立市役所ほど強い風は吹きませんでした。また、周辺の風の強さを気象庁のアメダスの観測から見ると、北茨城では平均風速で2m/s、水戸では同じく4m/s前後と、日立市役所のような強い風は吹いていませんでした。
今回は、地上天気図に見る等圧線の間隔が広く、関東地方全域で季節風が強く吹くという形ではなく、地形の影響によって局地的に風が強く吹きました。なお、21時の関東地方のアメダスによる風速の分布を見ると、群馬県の南東部から埼玉県、東京都東部、神奈川県東部にかけて、帯状に風の強い地点が並んでいることが分かります。
●3月13日の風の記録
地点 |
最大風速 (m/s) |
同風向 | 時刻 |
最大瞬間 風速(m/s) |
同風向 | 時刻 |
日立市役所 | 10.8 | 西北西 | 21:39 | 23.4 | 西北西 | 21:30 |
南部支所 | 7.8 | 北西 | 22:17 | 14.9 | 北西 | 22:18 |
水戸 | 8.1 | 西北西 | 13:50 | 16.3 | 西北西 | 14:23 |
●風速の推移(日立市役所)
●参考:地上天気図とアメダスによる風速の分布(13日21時)
Amagai Daizo